当社の主幹事業は、鋳造（ちゅうぞう）機械、プレス機械、溶接機械、切削加工機械などの加工機械の部品を製作、補修です。自動車ホイールの材料には、一般的にアルミまたはスチール（鉄）が用いられています。自動車ホイールを製造するためにはさまざまな加工機械が使われます。中川鉄工所は、その加工機械に組み付ける部品を製作しています。また、加工機械の部分的な補修も行っています。

＜治具＞とは、金属などを加工する際、加工されるもの（ワーク）を固定する装置です。補助工具とも呼ばれ、加工中にワークがズレて不良品にならないよう案内をしてくれる補助的な役割の装置です。たとえば、局面形状のワークを平らな作業机の上に置いてネジ止めをした場合、ワークをしっかりと押さえることができません。そこで、ワークの曲面にフィットする形状の治具を使えばワークは安定し、作業がしやすくなります。

ただ作業を安定させるだけでなく、品質を安定させたり、作業効率を上げるなど、治具にはさまざまな役割があります。治具は、加工するものや加工内容にあわせた一品一様のため、量産販売はされません。使い道に合わせて1つ1つ設計し、作り上げています。

ホイールを加工する各工程では大きさの異なる製品を作ります。各工程の仕上がりを検査したり、完成品を確認する検査機器も作っています。穴の径、長さの検査するゲージはもちろん、ホイールの周長を測るゲージもあります。